アレキサンドリアのブタ箱。
湿気多し、臭い悪し。
目の前で星が舞った。
また、私の頭が石壁に叩きつけられる。
汚れの染みついた石の壁。
すえた臭い。
薄汚い藁のベッド。
なるほど、理想的なブタ箱というやつだ。
私たちを取り囲んだ兵士から告げられたのは、なんと我々が「盗掘団」であるとの罪状だった。
私は持てる限りの語彙を駆使して、何とか誤解を解こうとしたのだが、説得の甲斐は無く、案内されたのが、このブタ箱、と言うわけである。
そして、今、私の頭は幾度となく薄汚れた石の壁にキスをしている。
私は心の中で呟いた。
OK、マルコお前はまだへこたれちゃいない。
これだけ打ち据えられても、まだ心は折れていない。
体だって頑健だ。
ここらで一つ、目にものを見せてやらないか。
湿気多し、臭い悪し。
目の前で星が舞った。
また、私の頭が石壁に叩きつけられる。
汚れの染みついた石の壁。
すえた臭い。
薄汚い藁のベッド。
なるほど、理想的なブタ箱というやつだ。
私たちを取り囲んだ兵士から告げられたのは、なんと我々が「盗掘団」であるとの罪状だった。
私は持てる限りの語彙を駆使して、何とか誤解を解こうとしたのだが、説得の甲斐は無く、案内されたのが、このブタ箱、と言うわけである。
そして、今、私の頭は幾度となく薄汚れた石の壁にキスをしている。
私は心の中で呟いた。
OK、マルコお前はまだへこたれちゃいない。
これだけ打ち据えられても、まだ心は折れていない。
体だって頑健だ。
ここらで一つ、目にものを見せてやらないか。
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by Nijyuurou
| 2010-01-12 00:59
| 『愛は砂の彼方に』