大航海時代online Boreasサーバー  マルコの航海日誌


by Nijyuurou
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<   2007年 08月 ( 10 )   > この月の画像一覧

『周航航路へ』

8月28日、ヴェネチア。

 勅命を終えヴェネチアに帰ってきた私にモチェニーゴは遅かったなと呼びかけて、入港許可証を二枚、投げてよこした。
 それを持ってセビリアに行き、出発式に出席するように、とのことだ。

 冗談ではない。

 この間もセビリアで無許可でローズを売っていたところを心の狭い商人ギルドと徴税吏に見咎められて、追い掛けられたばかりなのだ。
 のこのことセビリアまで出かけていけば、また追い回されるのは目に見えている。

 そう訴えたが…彼は、そんなことはしらんよ、何とかするんだな、からかうように言って微笑んだ。

以後、世界周航の記録を含む…注意!
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by Nijyuurou | 2007-08-30 22:27 | 『Circumnavigation』

『Mr.Ferdinand』

 8月27日、セビリア。
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 あの人と会ったのは、私が少年で、父の仕事の都合でこのセビリアに住んでいた頃だ。

 あの人は商人だった私の父のところに冒険資金の援助の話で何度も訪れており、ある日父から紹介されて親しくなった。

 私はすぐに『冒険家』そして『海の男』を体現したようなその人に憧れるようになった。

 あの人も私に様々な冒険の話を聞かせてくれ、また、航海の素晴らしさ、危険…ともかく、ありとあらゆる事を話してくれた。
 
 今、こんな商売をしていること自体、あの人の影響だと思う。
 
 
 …それからしばらくして、あの人は世界一周の航路を開拓する、そう言い残して航海に出た。

 分かれた日のことは良く覚えている。

 セビリアの出航所であの人は笑って私に自分のピューリタンハットを被せてくれ、私は泣きながら母の形見のロザリオを彼に渡した。
 
 航海から帰ってきたら、その時はここでまた交換する、そう約束した。
 
 良く覚えている…。


 だが以後、あの人の噂は聞いていない。


 それからもうずいぶん経つ。

 フェルディナンドさん、私はあの人のことをそう呼んでいた。

 フェルディナンド=マゼラン…それがあの人の名だ。
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 今頃になってこんな事を思い出したのには訳がある。

 先日、ヴェネチアに寄港した際、モチェニーゴ官房長官から呼び出しを受けたのだ。
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 この人ともやはり父の関係の知り合いで、密輸、盗掘等々ろくでもない噂のある私に勅命を回してくれたり、爵位を都合してくれたり等、並々ならぬ恩がある。
 その彼が何ヶ月かぶりに顔を見せた私に、突然世界周航航路の話を始めたのである。
 詳しく話を聞いてみると、先年帰還してきたイスパニア艦隊の世界周航を機に、各国が共同で航路の確定のための調査船を出すらしい。
 私にもその調査に参加するように、ということだった。

 あの人のことをはっきり思い出したのはその時だ。

 世界周航の航海の中で、ひょっとしたらあの人の行方がわかるかもしれない、そう思った。
 子供じみた考えかもしれないが、ともかくそう思った。

 ところが、問題が一つある。
 世界周航には、当然ながら私がまだ持っていない東南アジアの入港許可が必要なのだ。

 その程度なら簡単なことと、私は早速インドへと向かった。
 
 途中ケープで
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 アデイル嬢の知り合いのショコラトル氏とであう。
 初対面だが、以前何度か合ったことのあるような不思議な雰囲気の人であった。
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 本当に不思議な人だ…。 
 …。
 だが…腕の方は確かで、陸戦にかけては右に出るものはいないという話だ。
 
 いわば陸のT氏、大地のふぁぶりす氏である。

 そこまで言ってふと思い当たり、目線を下にやると
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 やはり靴を履いていなかった。
 
 靴を履かない、それが脳筋の証なのかもしれない…。

 格好良く記述をしてくれ、と頼まれたが…。
 
 ・・・・。

 …ともかく、以後軍人と会ったら必ず足下を確認しようと心に誓った。


 さて……。
 
 勅命自体は簡単に終了したと簡記しておくに留めよう。
 本当に簡単な話だ。

 それよりも、今回カリカットで『システィーナ』号に手を加えることが出来た方が大きかった。
 修行中のヴェネチア人船大工に頼み、さらに加速が出来るように改修をして貰う。
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 長い船旅では、本当に重要な機能になってくれるはずだ。
 これを機に船名も『花の聖母マリア号』に変更する。 
 
 世界周航となると、また長旅になるだろう……。

 ガラではないが、聖母の加護を祈らずにはいられない気分だ。

 
 <ルール42『ネタバレ注意!』>
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by Nijyuurou | 2007-08-28 21:09 | 『Circumnavigation』

『地中海での修行とは』

 8月19日、ティレニア海、サッサリ南洋上。

 撃て、とロクサーヌが水夫に号令し、『プリマヴェラ』の側舷砲が火を噴いた。
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 残念ながら、積んでいる大砲はミニオン砲と呼ばれる小さな物で、威嚇程度にしかならない。
 とはいえ、船尾にでも当たれば十分中型の船を沈めるだけ後からはある代物で、先ほどから撃ち合っている海賊も、こちらを無視して動くわけにはいかないだろう。
 
 向こうの船が焦れているのがわかる。
 相手はチュニスからの商船隊を襲うため、この近辺に待機していた海賊なのであるが…彼等にしてみればこんな無意味な撃ち合いをしている場合ではないのだ。
 こんな事をしている間に、狙っていた商船隊はどんどん遠ざかっていく。

 だが、私は彼等をこのまま行かせる気はなかったし、まして撃沈する気もなかった。
 
 第一に、商船隊の護衛が今回の私の受けた依頼であること。
 第二に、砲弾の回避や、水平射撃などの海事を行うのに必要な技術を磨くため。
 第三に、彼等を撃沈してしまえば、この周辺をうろつく海賊が居なくなり、私の仕事も減ってしまうと言うこと、だ。

 しばらく適当にあしらい、商船隊の離脱を確認すると、私は戦闘海域を離脱するようドゥルシネアに指示をする。
 
 海賊は、ひどく疲れた様子で我々と逆の方へと針路を取っている。

 …悪いが、次回も訓練につきあって貰うことになるだろう…。


  
 …バシリアスの一件が終わった後、私は訓練を始めていた。

 今の腕では、とてもまともに戦闘は行えないのがよくわかった。
 
 ジェノヴァとチュニスを往復するようにして海戦の腕を磨く日々が続いている。

 正直、冒険の日々が恋しいが………始めたからには形になるところまでやらなくては、と思う。

 
 とはいえ、ゴア北の訓練とは違い、人の多いヨーロッパでの訓練は気持ち的には楽なものだ。
 ゴア北は孤独との戦いにもなるが、ヨーロッパでは常に周りに人がおり、また様々な事件が起きている。

 例えば…
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 商会のユリーシャ嬢が朗読会を開いているのを見に行ってみたりもできた。
 
 ゴア北にいては味わえない催し物に、直に立ち会えるのが、ヨーロッパのありがたいところだ。

 この日の、ユリーシャ嬢はどうも笛の稽古を始めたらしく、
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 突如エリック氏から渡された笛を激しく吹き鳴らし始めたりもしていた。

 ただ……立つ位置が扉の前で、時折入ってきた別の客がぎょっとして立ち止まったり、危うく開いた扉にぶつかりそうになったりしていた…。

 ともあれ、熱心に練習していたようなので、すぐに上達するだろう。
 もし聞いたことがない方が居たならば、是非彼女の朗読と笛を聞いていただきたいと思う。


 また…久々にチョコ嬢にあったが、
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 仮面になっていた。
 …以前『仮面一族物語』とかいう小説を読んだことがあるが、ヒロインの継母が確かこういう感じだったような………。

 もっとも、仮面を取るといつものチョコ嬢で、髪型も先日ばっさり切っていたのをまたのばし始めていた。
 問題の髪型がこれ。
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 目の前でひらひらと揺れる髪の毛は、凄く引っ張りたくなる………。

 が、そんなことをすればまたヒドい結果になることは見えている。

 私は耐えた………。


 また、ある日はエリック氏の主催するカッパドキアの調査隊に加わってみたりもした。
 
 が…………。

 アテネに到着したとたん、いろいろとしがらみがあって、調査隊を抜けることとなってしまう………。

 結局残った記録といえば……調査隊に参加したリノア嬢の知り合いと取った
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 この程度だ。

 後ろはこれ。
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 唯一の記録がこれとは………我ながら、あまりといえばあんまりだ。



 ・・・ちなみにそう言う趣味はない。 


<ルール41『男同士で手をつながないこと』>
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by Nijyuurou | 2007-08-21 23:46

『バシリアス』

 8月15日、アテネ。
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 ふぁぶりす氏……そして、援護に来てくれたrinoa嬢と落ちあい、サラマンドラ海賊の本隊を叩く依頼を引き受けた。

 世に『バシリアス』として知られている依頼である。
 正直、緊張した。
 思わず、下手な軽口を叩いてみたりするが……
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 不安は消えない。

 ガレアス相手に中型船でどこまでやれるだろうか……。
 
 とりあえず、撃沈されないことだけ考えてみるか。。。いや、それでも撃っていかなくては意味がない……考えることしきりだ。
 
 一方、ふぁぶりす氏はくつろいだ感じで、
 
ふぁぶりす>補助帆はないわ、装甲ないわw

 と、いった感じ…くつろいだものだ。 
 結局、問題の海域に向かう前にシラクサにより、鉄板二枚を購入してから出発することとした。

 
 チュニス沖はあいにくと霧………。

 風もほとんど無い。
 
 いかにもガレーの好みそうな海域…そう思っていると、見張り台のドゥルシネアが大騒ぎを始めた。

 その指の先を辿ってみると。霧の向こうにおぼろげな艦影が見える。
 大型艦…ガレアスだ。
 数えてみると…1、2、3…そんな甘い数ではない。
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 思わずそんな言葉が口をついて出た。

 ふぁぶりす氏から教わった敵の戦力が頭をよぎる。
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 私は唾を飲み込むと、ロクサーヌに水夫の指揮を執るように叫び、舵輪にしがみついた。
 
 慌てて舵を切ると、今いた位置に盛大な水しぶきが上がる。

 半端な火力ではない。 
 
 同時に、前方のふぁぶりす艦の側砲が火を噴くのが見えた。
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 一撃である。
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 海戦での彼の姿を見るのは初めてだが、やはり水を得た魚のようだ。
 見事と言うほか無い。

 バシリアス艦隊が慌ててふぁぶりす艦に砲撃を集中し始める。

 私は面舵をいっぱいに切り、バシリアス艦隊の後方に回り込んだ。
 相手の意識はふぁぶりす氏に釘付け…何隻かこちらのに合わせようとした艦の動きも遅れている。

 船の大きさで負けている分、小回りではこちらだ。

 大きく船体が傾ぐ。

 9時方向にはこちらに船尾を向けたガレアスの姿が見えた。

 船体が復元した瞬間、ロクサーヌが撃て、と叫ぶ

敵船バシリアスを撃沈しました!
バシリアスに大打撃を与えました!
バシリアスの船が航行不能になりました!

 船員達が大きく歓声を上げた。

 いける。
 
 状況は厳しいが、何とか戦える…。

 が…そこからがいけなかった。

 気がつくと、リノア艦とバシリアス艦隊の間に入り込んでいたのだ。

 まずい、そう思って舵輪を切ったが、すでに時遅し………。
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 船体の横に大穴を開けられた………。
 さすがに、数隻に集中砲火を浴びてしまうと、保たない…。
 
 位置の取り方を良く考えよう…そう考えていると、向こうの方でふぁぶりす艦が最後のバシリアスを仕留めるのが見えた。

 
 
 …その後、チュニスに寄港。
 
 シャジャルに頼んで報告をアテネに送り、解散と相成った。

 ちなみに…

ふぁぶりす>あ・・・買った鉄板つけてなかったww

 という事実が判明したり…

ふぁぶりす>さて、制服に着替えないとw
 
 と言いつつ着替えた彼の服が
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 こんな様であったり………。
 曰く、
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 ということらしい。
 靴を履いていないのは例の病気の影響だそうだ………。
 

 ………正直、戦闘海域の彼とは別人のようだ…。

 まあ、人間とは誰しもそう言うものかもしれない…。



<ルール40『位置取りに気をつけること。』>
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by Nijyuurou | 2007-08-19 23:45 | 依頼記録

『新しい始まり』

 8月13日、ロンドン。

 信頼する船大工をロンドンで見つけた。
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 この港に通って3日目のことである。
 
 照りつける太陽のカリブから北の島へやって来たのは、彼に会うためだった。

 私の『プリマヴェラ』号を改修できるのはこの島の、しかも腕の良い船大工に限られる。
 
 彼はいつものように造船で忙しく、私が声を掛けた時も別の造船の依頼を受けていたようだったが、『造船することを第一』とするその信条通り、忙しい中私の依頼を引き受けてくれた。

 以前、24ポンドの重量級の砲弾を撃ち出す砲座を一門付けて貰っていたが、今回頼んだのは接舷時に相手の弾薬庫目掛けて焼弾を発射する機構だ。
 私の注文に彼は少々きな臭い顔をしたが、それ以上は何も言わずに船の改修を行ってくれた。

 作戦用コルヴェット『プリマヴェラ』号、完成である。
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 …これで、ようやく本格的な海事の仕事を始められるというものだ。
 

 私は以前何度か仕事を回して貰ったことのある海事ギルドのマスターのところへ行き、海事ギルドに登録したい旨を告げた。
 正直、密輸商としての俺の名前も最近売れてきている。
 商人ギルドからの圧力が掛かったりしていないか、そんな心配もあった。 

 だが、マスターはそんな心配を吹き飛ばすかのように豪快に笑うと、ようやく真っ当な仕事をする気になったか、そう言って、私の肩を叩いてくれた。

 それで事は決まった。

 ロクサーヌが嬉しそうに頷き、ドゥルシネアが歓声を上げる。

 元々海戦を得意とする二人にとって、ようやく本当の出番が来た…そう言う気持ちなのだろう…。


 …さて…私がまず選んだ職業は、『用心棒』である。
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 私は最大級の船には乗れない。
 
 交易所の鑑札がなければ、そんな大型の船を入れるドッグを借りることは出来ないのだ。
 乗れてせいぜい戦闘用ガレオンまで。
 
 その私にとって、敵の攻撃を受けないこと、受けた攻撃も最小の被害で押さえることを旨とする用心棒の戦い方は、学ぶところが大きいだろう。

 だが、それでも不安はある。
 
 大型の船に、より小型の船で戦えるのか…。


 そんな不安を払拭しておく必要がある。 

 一度、そういう船と戦ってみなくてはダメだ…。 


 私は、知り合いの腕利きに加勢を頼むと、アテネに向かった。
 
 超大型…ガレアス相手にどこまでやれるか、やってみる必要がある。


 『バシリアス』だ。


<ルール39『勇気と無謀は別物である』>
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by Nijyuurou | 2007-08-17 22:14

『休息に倦む日』

 8月12日、リスボン。

 四六時中気を張って生きていくのは窮屈な話で、たまには肩の力を抜く時期があっても良いではないか。

 開錠の訓練も終わり、私は気が抜けている。

 カリブにバカンスに行こうと思ったが、いったんEUまで戻ってくるとそれもおっくうになり、何をするでもなくぶらぶらとして日を消している…。
 
 何をするでもない、無為の日々。

 そんな毎日が続いていた。

 船長がそのような状況なので、乗組員も今ひとつぴりっとせず、ロクサーヌは口を半開きにして居眠りをし、ドゥルシネアは猫じゃらしを振りつつお気に入りの見張り台の上に陣取っている。
 
 時折思いついて冒険に行くこともあり、以前から集めていたモロッコの植物地図の調査を行ったのだが、その際、チョコミント嬢が『ついでにトルコまで』大海戦用の武器を取りに行きたい、そう申し出てきた。
 無論、私は二つ返事で引き受け、
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 クレタ島までラブリュスを掘りに行くことにした。 
 セビリアで依頼を受け、何故か『先にクエストに』と申し出るチョコ嬢。
 正直モロッコに先に行った方が良いのだが…とも思いつつ、クレタでラブリュスを発見……。
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 いざモロッコに行くと言う段になって、チョコ嬢が一言。
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 なるほど…。
 最初にクエストを先に行こうと言っていたのは、効率が良いと思ったわけだ…。
 
 凄い方向音痴だ…………。


 また、ある日…。
 酒場の前でぼんやりしていると、そのまま居眠りをしてしまい。。。
 目が覚めてみると、胸のところに
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 と書かれた手紙がおかれていた……。
 ……正直、気の抜けた状態だったのだ……。
 もし、これを読んでいたなら、申し訳ない……。

 
 また、ある日……。 
 アデイル嬢と酒場の看板娘について語らってみる。

 どうも、彼女は酒場で一番好きなのはアリデスおばさんらしい
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 考えてみれば、彼女も幼い身で海の上の厳しい生活を送っているのだ…。
 周りにいるのは、喋れば見事に噛んでしまう男や、脳まで筋肉のオトウサンではあるし・・。
 母親、というのが恋しいのかもしれない…などと、真剣に考えてしまった。
 
 人間、環境が大事なのだ…。
 
 彼女の将来が心配です。


 と……このような無気力な生活が1週間ほど続き…これではいけないと一念発起して、カリブでバカンスという計画を実行に移すことにしたが…
 
 良いものを食べ、
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 時にはパイレーツシャツを掘り、
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 また酒場で休息を取る……。
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 そんな生活を続けていると、休息にも倦んできた。
 
 そろそろ、次の生活を始めようかと思う。
  
 私はロンドンに針路を取った。

<ルール38『夏休みは長く続かない』>
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by Nijyuurou | 2007-08-14 21:31

『ある日の密輸商』

 8月8日、カリカット。

 自らを定義する言葉というのは誰でも持っているものだ。

 曰く、私は冒険者…。
 曰く、俺は軍人…。

 私にとって、私を定義する言葉は『密輸商』である。

 私の名はマルコ、ジェノヴァの密輸商人…というやつである。

 学者をしたり、冒険をしたりしているが、根っこの部分は密輸商なのだ。

 たとえゴア北で発掘中であっても、それを忘れたことはない…むしろ、掘り出すものが多い分、普段よりよけいに商売をしている気はする。
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 カリカットでの定位置はここ。
 交易所徒弟のところにやってくる商人達に、発掘した銀細工等をギルドの価格よりいくらか安く売り捌くのが、私のやり方だ。
 無論、徒弟にはいくらか掴ませてある…。
 徒弟がこちらを向いて、俺の商売を見咎めることはないという寸法だ。
 
 また、ある時は…
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 流しの彫刻家として、石像を売りさばいたりもしている。
 無論、私は彫刻など出来ない。
 カリカット北の湿地で掘り出したものだ。

 時折、目ざとい客がいて、
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 等と突っ込んでくることもある……さすがに、インドを本拠地としているだけあって、彼女はよく見ている。

 が。
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 最後にはご購入いただいた。
 毎度あり、である。
 無論、品物自体はしっかりしている。
 値段も格安だ。
 その辺だけきっちりしとけば、後々問題になることは少ない。
 出所は胡乱かもしれないが、
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 そう、「ほりました。」だ。
 密輸商でも、一応商人である。
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 あくまでも偽りのない商売を。
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 その辺は、方便というやつだ。
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 …思えば、こんな生活をするようになったのは、商人ギルド長の横面をはり倒したのが原因なのだが…。
 
 住めば都というやつで、今はこの生活がそれなりに気に入っている。
 何より、自由でいい。
 
 私が自由にならないのは、交易所で取引が出来ないと言うことだけだ。


<ルール37『自由を商品にしないこと』>

 追伸。
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 ようやく開錠の修行が一段落ついた。
 
 いったんヨーロッパへ………それから、今後の計画を練ろうと思う。
 
 だが、まずは、カリブでバカンスだ。
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by Nijyuurou | 2007-08-10 22:15
 8月7日、カリカット。

 ドゥルシネアはネズミが嫌いだ。
 いつだったか、ロクサーヌが倉庫で捕まえたネズミを見て慌ててしまい、海に落ちたことすらある。
 
 …とはいえ、ロクサーヌは黒い悪魔と呼ばれる、脂ぎった人類の仇敵が苦手で、船室であれ、食堂であれ、一度目にすると半狂乱になる…。
 
 誰にだって苦手なものはあるのだ。


 さて、インド西沿岸を航行中のある日…。
 
 私はいつものように釣り糸を垂れ、釣りの修行に余念がなかった。

 むろん、ただ修行のためにだけ釣っていたわけではない。
 私は釣り上げたイワシをこっそりと乾物にし、ベッドの中でこれも隠して持ってきたボルドーのワインとともに楽しむことを喜びとしていた。

 我ながら、つましいとは思うが、人間にはどんな時でも楽しみが必要である。

 この日も朝からイワシを5匹ほど釣って魚籠の中に入れ、日も高くなってきたのでそろそろ日干しにしようと思って腰を上げたが…その時、異常に気がついた。

 私のイワシがいない。

 船員の悪い悪戯か、と思って周りを見回すと、私のイワシは2m程向こうで無惨な姿になっていた。
 
 真っ白い猫だった。
 
 私のイワシの最後の一匹を頭からかじると、満足そうに飲み込み、ご丁寧に尻尾だけは吐き出した。  

 私は黙って猫の首をつかむと魚籠に押し込み、調理室に向かった。
 
 たまには魚ではなく、肉でも良いじゃないか。

 それよりも失われた私のイワシの敵を取らなくてはならない。

 そう堅く心に誓い、暴れる猫を魚籠に押しこもうとしていると、マストの上から慌てた顔のドゥルシネアが降りてきて、
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 珍しく、殊勝な顔でそう言った。
 ……話を聞いてみると、どうも船倉にはびこるネズミを退治するために連れてきたらしい。
 そうこうしていると、猫はするりと私の手をすり抜けて、船倉の方へと逃げていった…。

 私は正直イヤな顔をした…。

 私のイワシはどうなるんだ。
 
 だが、私の意見はやはり黙殺された。

 船倉にはびこるネズミは料理当番の天敵でもあり、また、ネズミ退治に倦んだロクサーヌも猫を載せることに諸手を挙げて賛成した。

 
 結果…アメデオ、と名付けられたその白い猫は、今日も甲板で欠伸をし、また、ある日は船倉の平和を守っている。


 私は、その日は結局イワシ無しで過ごすことになった…。


<ルール37『趣味より実益』>
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by Nijyuurou | 2007-08-07 23:55

『神秘の国』

 8月6日、カリカット。

 カリカットの生活が始まった。
  
 ここ一月ほど、乗組員にも無理をさせてばかりだったので、しばらくは休暇がてらこちらで発掘を行うつもりだ。
 港に近い広場に宿を取り、ここを拠点に書庫に通って地図を調査、ゴア北まで往復するという寸法だ。

 以前はインドに来るたびに暑さに文句を言っていたロクサーヌも、最近は慣れてしまったのか平気な顔で生活をしている。
 そういえば、彼女にあったのもこの街だったが………よくここで頑張っていたものだ……。
 ただ、今度はドゥルシネアの方が暑さで参ってしまっており、部屋の中に水を撒くなどして、何とかしのいでいるという感じだ。

 私も、最初この国に来た時は、あまり印象は良くなかった。
 
 気候は暑く、湿気が常に上がってくる。
 街は汚く、何もかもが混沌としていて、人はひどく馴れ馴れしく、それでいて不誠実な印象を受けた。
 食べるものといえば、カレー…何を食べてもカレーの味だ。
 
 インドを出る時は、もう二度と来たくないと思ったものだ。
 
 ところが不思議なもので、インドを出てしばらくすると、この国の風景が懐かしくなった。
 この国の猥雑さや、湿気を帯びた空気が懐かしくなるのだ。
 そして、ふと思い返すと、この国の人々から感じた馴れ馴れしさはこの国独特の優しさ、不誠実に思ったのは強かさではなかったかと思うようになった。

 …いや…理屈ではなく、この国が性に合ってしまった、ただそれだけかもしれないが。 
 
 ともかく、良いことばかりの国ではない…むしろ悪いところの方が多い。
 にもかかわらず、人を惹きつける魅力のある国…不思議な国だと思う。

 。。。そのせいだろうか。
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 イングウェイ氏が造船で疲れた心を癒やしに来たり…
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 冒険に疲れたチップ氏がサファリを楽しんだり…はたまた、かしましい娘さん方が観光に来て大騒ぎしたりしている。 

 10人の人がいれば10人のインドがある。
 その人が見たいものを見せてくれる、それがインドなのだ。
 
 ……とはいえ。
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 有名女優(?)に接近してみたり、君、良い体をしているな、ゴア北部に入らないか?等と言っていると、
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 こういう事になり…気がついた時には、地元の『ゴアキター』という新聞にあること無いことかかれていた……。
 
 しかし…………いつの間に情報が漏れたのだろうか…………。


<ルール36『壁に耳あり』>
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by Nijyuurou | 2007-08-06 23:52

『冒険者というもの』

 7月27日、リスボン。

 最後の一枚の依頼斡旋書を叩き付ける。

 だが、結局無惨な結果に終わった。
 
 私の求めているのは『悪魔の使い』にまつわる依頼だ。
 悪魔の使いといっても、錬金術師の連中が騒ぐような神秘的な話ではなく、実際にいる生き物…七色に色を変えると言われる生き物にまつわる依頼だ。

 ところが、なかなかそういう話は舞い込んでこない。

 リスボンの斡旋人250枚程斡旋書を叩き付けたが、全くお話にならない。
 これで俺の手持ちの斡旋書は使いきってしまった…。
 ナオ嬢が不安そうな顔でこちらを見る、俺は黙って首を振る。

☆nao☆は依頼仲介人の首に剣をあてて脅した
マルコ>;
☆nao☆は依頼仲介人に怒った

 俺は慌てた。
 
 冒険者ギルドに目を付けられたのでは、近日中に明日の食料代も払えなくなるのは目に見えている。
 俺はナオ嬢を引っぺがすと、依頼人に愛想笑いをして見せた。
 斡旋人はさすがにこういう事態に慣れっこで、すました顔で次の斡旋書を渡すよう、俺に言った。

 だが、渡せといっても無い物は渡しようがない。

 バザーかどこかの商館で購うか、それとも一端カリカットまで戻って集め直すか…。
 が…そう考えて本日の探索を打ち切ろうとした時である……ナオ嬢が仕方ないという顔で自分の鞄を開けると、斡旋書100枚取り出して俺に手渡した。

 俺は感謝するというより………剣を抜く前に先ず鞄を開けてくれ…そう思ったが、口に出したら酷そうなので黙っておいた。

 ……結果、もう20枚ほど斡旋書を切った時、目指す依頼を引き当てることが出来た。
 同時にドゥルシネアがリスボンにネス嬢が到着したとの知らせを持ってくる。
 彼女もこの依頼を求めていて、この機会に一緒に調査をするという段取りになっていたのだ。
 
 俺、ナオ嬢とそのお連れ、、ネス嬢が今回の調査メンバーだ。
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 …まず、依頼人のバルディ頭取の話によると、酒場の噂話がすべての発端らしい。
 
 とりあえず酒場でクリスティナに話を聞いてみると、どうも以前に来た冒険者が毒を持ち、悪魔の使いと言われる動物の話をしていたらしい。
 クリスティナを口説こうとしたらしいが…センスのない話だ。
 …私ならもっと旨くやる。
 
 ………はずだったが、その後しばらく歓談し、クリスティナの部屋に上がり込もうと言う私のもくろみは失敗に終わった。
 
 ともかく、その冒険者はアフリカ方面から来たそうで、他の酒場でもこういった話をしている可能性が高い。
 
 あちらに向かいながら、航路の酒場の看板娘から話を聞いていくしかない。

 とりあえず、サンジョルジュのラエマに話を聞いてみると、やはりその男はここでも悪魔の使いの話をして、彼女を困らせたらしい。
 正直、女性を口説くのに毒のある生き物の話はどうだろうか…。 
 …私ならもっといい話をする。

 ………はずだったが、先日インドで退治した人食い虎の話は不発に終わった。
  
 …仕方がないので、冒険に戻る。
 
 航路を確認すると、次の目的地はケープだ。
 アリデスおばさんならば何か知っているかもしれない。
 
 一路ケープに向かったが、途中艦隊を先導していたネス嬢から応答が無くなり…。
 船がドンドン南へと流れていく。

 ナオ嬢も不安そうだ。
 何かトラブルでも起きたかと思い、ネス嬢に手旗で確認を取ると…

ネス>東でおk
 
 そう短く通信があった。
 半信半疑で追従すると…
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 彼女の言ったとおり、ぴったりの位置に到着。
 サンジョルジュからケープまで、舵を切ったのはわずかに2度。
 素晴らしい操船技術を見せてもらった。

 …アリデスおばさんに話を聞いてみると、くだんの冒険者はやはりここでも悪魔の使いの話をして客達を怒らせ、店から追い出されたらしい。
 全く、空気の読めない男は困ったものだ。
 俺は馬鹿な冒険者に呆れつつ、周りの船乗り達に悪魔の使いについて、さらに詳しく聞き出そうと試みる。

 ……が、何故か周りの雰囲気がどんどん険悪になり…あわや殴り合いになりそうになったため、俺は慌てて自分の船に逃げ帰ることとなった。
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 …心に痛いのは何故だろう。
 ともかく、次はザンジバルだ…。

 途中、得意の舟歌を歌い
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 ナオ嬢もネス嬢も、私の才能に驚いていた。
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 我ながら、自分の歌もたいしたものだと思う……船乗りをやめたら、今度は吟遊詩人になろうかと思う。

 …ザンジバルでガーダに話を聞いてみると、不吉な話だと顔をしかめながら、その生き物はマダガスカルの内陸に住んでいる、そう教えてくれた。

 冒険者は危険が好きなんだな、そういわれたが…別にそういうわけではない。
 ただ、私達の行く先が危険なだけだ、私は危険なぞまっぴらごめんである。
 私が危険が好きなのではなく、危険の方が私のことを好きなのだろう。
 いずれにしても厄介な話だ。
 
 今回はマダガスカルがらみの依頼にしては珍しく、タマタブ経由ではなく、そのままマダガスカル西へと向かう。
 ここでカメレオンを求める旅は一端終わるわけだ。

 …長かった。
 
 あの日ナオ嬢にカメレオンを頼まれてから、あちこち走り回り、ようやくここまでこぎつけた。

 空を見ると、マダガスカル島の陸影に朝焼けの雲が出ていた。
 
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 …調査自体は意外とすんなり終わった。
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 なるほど、体の色を変えて森にとけ込み、見つかりづらい生き物だったが、ネス嬢が見つけて網を伸ばし、素早く捕まえる。
 
 これで、
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 長い依頼も終わりというわけだ。
 
 私の渡したカメレオンを、ナオ嬢はうれしそうに、躊躇無く頭に載せた。
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 …毒がある、という話も聞いていたが…ずいぶん懐いているようで、心配はないだろう……。
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 そう尋ねた私に返ってきた答えは…
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 …ともあれ、これで一つ決着がついた。



 ……時折、私のことを貢ぎ商、と呼ぶ人もいる。

 なるほど、貢いでいるように見えるかもしれないが…それは違う。  
 
 私の感覚では使っている、という感覚だ。

 世の中に二つと無い貴重な品を捕まえて、馬鹿なことをという人もいるかもしれないが、それでも私はこれが一番良い使い方だと、そう信じている。


 長い依頼をこなし、見つけた品をどうするのか?


 自分で使う?……いつ壊れるかと思って、思う存分使えなくなるのは目に見えているし、私には必要ない。

 では、売る?……苦労と危険の冒険の果て手に入れた品を、一千万ドゥカートを、ビスケットのように扱う金持ちに売りさばくのは、品のない話だ。

 それなら、倉庫に入れて保管しておく?…それこそ、虚栄というものだ。
 
 
 財宝など、いずれにしても手に余る代物なのだ。

 
 それならば、だ。

 美女の歓心を買うのに使うなら、それはそれで価値のある使い方だ。

 色気もある。

 その結果、冒険の苦労の果てに手に入れたのが細密画一枚になっても、それは十分…俺は胸を張って冒険者の報酬は冒険そのものだと言える。

 冒険の苦労は私、財宝は美女…フェアな取引だ。
 
 だが、宝物は手に入れるまで、そして手に入れる瞬間が一番面白いのだ。 


 手に入れた財宝に価値はない。
  

<ルール35『財宝に目を奪われないこと』>


・追記

 カメレオンの一件を終えて、俺はカリカットに針路を向けた。
  
 しばらく修行…今の俺ではまだ力不足なのだ。 
 ロクサーヌがちょっと困ったような笑顔で水夫に指示を出す。

 カメレオンに関しては、もう何も言わなかった。
 財宝は探しているうちが面白い。
 彼女もだんだんそれがわかってきたのだろう…。

 そう…もう次の依頼が舞い込んできている。 

 …次の依頼の期限はクリスマスだ。

 ロマンと品のある依頼じゃないかと思う。

 いい話だ。
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by Nijyuurou | 2007-08-04 18:38 | 依頼記録