大航海時代online Boreasサーバー  マルコの航海日誌


by Nijyuurou
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<   2008年 01月 ( 7 )   > この月の画像一覧

『どうする』

1月23日、カリカット。
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 船が動かない。

 理由は簡単だ。

 金が無い。
 
 正確に言うと無くなった、だ。
 ……勿論、こうなったのには訳がある。

 地理調査のため、東南アジアに向かおうとしたのだが、あの周辺で使われている言語は覚えるのに60万ドゥカートほど必要だ。

 実は、とりあえず、タガログ語、クメール語を覚えたのは良いのだが、先日イングウェイ氏に借金を返したおかげで、全財産が120万ドゥカート程しか残っていなかった。
 
 私はそれをすっかり忘れていた。 
 気が付くと、全財産が2万ドゥカート程度になっており、この時点で何とか依頼でもこなせば良かったのだが……。

 私とハーフェズは思わず書庫で宗教学の地図を漁り、利率の高い寺院の地図断片を見つけることにすべてを賭けるという投機的な作戦を採ったのだ。

 結果。
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by Nijyuurou | 2008-01-25 00:54

『ερυθρα』

1月18日、アデン。

 ερυθρα.

 これで、エリュトゥラー、と読む。
 エリュトゥラーと言うのは、勿論イタリア語ではない。
 当然『イタリア語訛りのどこかの言葉』だったりもしない。
 エリュトゥラーとは、ギリシャ語で赤…紅海の古い呼び名である。

 そう、本日は、紅海周辺の探査である。
 
 このエリュトゥラーという名前に聞き覚えがある、賢明な読者もおられると思う。
 かの、著名な『エリュトゥラー海案内記』に記された、一連の航路は、すなわち、この紅海からインドに掛けての航路なのである。 
 
 この案内記によると、ローマ帝国と、古代のインドの間にはすでに季節風を利用した遠洋貿易が行われていたらしい。
 そればかりか、インドを越えてセイロン、東南アジア、そして、かのチャイナすら記録されている。
 ひょっとして、古代の人々の方が、現代に生きる私達よりも、遙か遠くのことをよく知っていたのではないかと、そう思わざるを得ない。
 
 また、こういう交易のための重要な記録が、本になり、皆が読める形にされた、と言うのも驚きだ。
 今、こういう航路の記録というのは国家的な秘密事項だ。
 かのマゼラン提督の記録については、以前お話ししたが、航海の詳細な記録というのは、それだけで1つの財産、国1つひっくり返すこともあるものなのだ。
 今であれば、血道を上げて奪い合う事になるだろう記録を、皆で共有していた古代の社会は、現代よりもずっと開かれた社会、だったのかもしれない。
   
 ともあれ、調査……と言っても、たいしたことはない。
 普段から通る航路であり、
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 簡単に調査は終わった。

 紅海とは言うが、その海の色は世界のどの海よりも透明だ。 
 船の上から、色とりどりの魚が泳ぐ様が楽しめる。

 もし、人が魚のように水の中で息が出来るのであれば、この紅海は非常に楽しい場所になるだろう。
 
 
 さて…この紅海だが、実はヨーロッパからほど近い場所にある。
 スエズまで行ってしまえば、陸路で海路までさほど遠くない。

 現に、立ち寄ったマッサワの出航所の役人が、
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 もし、スエズが地中海とつながれば、貿易には良いのですが、と夢のようなことを言っていた。

 それを聞いたドゥルシネアが、じゃあ運河でも掘ればいいじゃない、と、また突拍子もないことを言い始める。
 私は苦笑いするしかなかったが、ふと、昔読んだチャイナの歴史書の話を思い出した。

 昔、スイ、とか言う王朝のヤン=ティーという暴君が、国の南北を流れる大河をつなげる大運河を掘ろうと、民衆を駆り立てた。
 結局、この工事の不満や、遠征の失敗が元で反乱が起き、国は滅びるのだが………。

 もし、ドゥルシネアが何かの間違いで、どこかの王妃にでもなった日には、この女の考える突拍子もない事業で、民衆は喘ぐことになるのではないだろうか……。

 ………私はもう一度、ドゥルシネアの方を見た。
 罪のない顔である。
 そういう人間が、一番怖いかもしれない、つくづくそう思う。

 ともあれ、スエズと地中海をつなぐような運河がもし出来るなら、それはとんでもない大事業になるだろう。 

<ルール6『民を慈しむ』>
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by Nijyuurou | 2008-01-20 23:41

『流されて大西洋』

1月12日、サンジョルジュ。

 1494年6月7日のことである。

 イスパニアとポルトガルの間にある条約が交わされた。

 その条約によってカーヴォヴェルデの西370リーグから側の新領土がポルトガルに、西側がイスパニアに属することが決定された。

 トルデシャリス条約、と言う。
 
 …要するに、世界を二つに切って、イスパニアとポルトガルで分けようと言う勝手極まりない条約だ。
 その上、元々この条約はイスパニア出身の当時の教皇が、母国に便宜を図ろうとして世界の西半分はイスパニアのもの、などという布令を出したことに端を発するのだから、お粗末な話である。
 新世界と言うエデンの園から締め出しを食ったフランスやイングランドは、まさにエデンの東に追われたアダムという訳である。

 以前、イングランドが新領地、植民地に強い関心を持っていると書いたが、おそらく、こういう条約への反発もあるのだろう。

 いずれにせよ、イングランドがそういう方針でいる、と言うことは、私の仕事が無くなる心配もないと言うことで、大変結構なことである。

 先日も一件そういう依頼があった。

 場所は、カリブから遙か離れて、南太西洋。
 陸地からひどく離れた島で、発見するのにひどく苦労をさせられた。
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 どうも植民地を作るつもりだったようだが……島は火山質の地層で、あまりすむには良いところではない。
 第一、行き着くのに手間がありすぎる。
 …と、依頼主のイングランドの役人に伝えたら、ひどくガッカリとした顔をしていた。
 
 あまりに落ち込む顔をするものだから、ドゥルシネアが慰めるつもりか、流刑地にでもしたらいいじゃないの、等と言いだし、さらに依頼人を落ち込ませる。

 成る程、流刑地にはちょうど良い土地だが、あんな土地に流されたのではたまらない。
 大体、流刑地を維持する費用がかかりすぎで、割に合わないだろう。 
 もし、流刑地にするのなら、ヨーロッパに二度と戻って欲しくないような、とんでもない奴を送り込むくらいしか使い道がないだろうが……。

 そんな大物がいれば、の話である。
 
<ルール5『依頼人を落ち込ませない』>
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by Nijyuurou | 2008-01-17 00:01

『北の大地に』

1月11日、フロリダ沿岸。
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 南米は意外と開けている、と思う。
 
 あの土地にはもう各国が足場を築いているし、ブエノスアイレスやサンアントニオのような貿易港もあり、リオデジャネイロには小さいながらもギルドまである。
 ところが、不思議なことに北米に関しては全く開発が成されていない。

 とはいえ、開発の計画がない訳ではないようだ。

 イングランドからの依頼が多いが、時折北米の調査依頼が舞い込んできて、
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 カリブからは相当北の地形調査を行うこともある。

 また、ユカタン半島の北西部に位置するあたりでは、
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 交通路になりそうな大きな河も見つけることが出来た。
 
 「大きな川」と言う意味で、ミシシッピ川、と呼ばれている。

 この川の調査中、オジブウェと言う現地の住民の部族と接触し、そこで聞いた話だ。

 北米の現地民は、ユカタンや南米の住民とも少し違っていて、簡素なテントを住処にして、採集や、狩猟を生業に、部族単位で暮らしている。
 最近ではスペイン人の持ち込んだ馬を生活に取り込んでいる部族も多くなったそうで、生活がずいぶん変わったと言っていた。
 ひどく酒好きな連中で、ラム酒であろうがウイスキーであろうが、あればあるだけ飲んでしまう。
 おかげで、初めて接触した時はかなり警戒されたが、一杯呑りながら話をしているうちに、だんだん打ち解けることが出来た。
 分かれる時はひどく仲良くなり、悪夢を遠ざける土産だと言って、
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 こんな飾り物を土産にくれ、また会おうと手を振って笑顔で分かれたものだ。 

 だが、気持ちの良い連中だが、敵に回すと恐ろしいのではないか、と言うのが私の感想だ。 
 
 イングランドの連中が調査をしていると言うことは、入植する計画があるのだろうが、何とか仲良くやってもらいたいと思う。
 南米の時のような人死にはたくさんである。
 現地人とのトラブルは、必ず永く尾を引くものだ。

 自分のこなした依頼が元で、現地人に迷惑が及ぶのは、正直気分が悪い。

 気の良い相手なら、なおさらだ。
 
<ルール4『仲良くする』>
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by Nijyuurou | 2008-01-14 23:30

『霧の向こう』

1月9日、サントドミンゴ。

世の中、分からないことが沢山ある。

あの話も、最初は簡単な話だった。


怖いものはあるかい、とギルドマスターが声を掛けてきた時は、一体どんな依頼かと思ったし、
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実際に話を聞いてみると、これがまた大層な話であったが・・・もっとも、私は魔の海域などと言うものはまったく信じなかった。
世の中のことはおおむね、科学、と言うやつで説明出来る。

ルネサンスとは、中性の暗黒を科学の光でてらし、世界を人間の手に取り戻すものなのだ。

水夫長のマイクロフトが、何となくいやな感じですねえ、と言って依頼を受けるのを渋ったが、私は報酬に釣られて二つ返事で引き受けた。
話を聞いてみると、
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話はずっと簡単だった。
陸の人間には分からないだろうが、原因不明の遭難など海ではざらにある。
嵐で沈んでも、海賊に襲われても、座礁しても……一度海に飲まれてしまえば、船の痕跡などほとんど残らない。
船の破片や荷物の樽でも浮いているだろう、などというのは海を知らない人間の浅はかな考えである。

海というものは油断ならない怪物の顔も持っているのだ。

で、あるので、今回の船の失踪に何の不思議もない。
波の高い海域だが、特に異常はない、おそらく難破だろう…そう考えながら、私は一路ハバナに向かった。

ところが、だ。

ハバナで話を聞いてみると、船乗り達に聞いてみると、あの海域は祟られている、皆一様に顔色を青くする。
悪いことは言わないから、近寄るなと言うのだ…。
だが、思うに、おそらく、
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こいつだろう。
船乗りの一人が、船が突然海中に引き込まれたと言っていた。
クラーケンであれば、もう何度か出くわしている。
初めこそ驚いたが、今となってはもう大きなイカでしかない。
海は広いのだ、深い海にはああいういかがいても不思議ではない…。

夕刻、酒場で一杯やりながら、私は不安そうなマイクロフトとドゥルシネアにそう言って聞かせた。

二人はまだ顔を見合わせて、納得いきかねている様子だったが、それよりも、気になっていることがあった。

サントドミンゴを出てからと言うもの、後を追ってきている船がいる。

距離の取り方から言って、おそらく攻撃チャンスをうかがっている海賊船だろう。
…しかし、何故、私達の船を狙っているのか……。
思わず口に出すと、ハーフェズが頷いて、おそらくお前がサントドミンゴで酒場のおねぇちゃんに1千万1億ドゥカートの着ぐるみの話なんかしたせいだろう、と言う。
私は気分を害したが、あまり反論しても藪蛇な あまり大声を出すのも大人げないと思い、まあ、それはそれで、と話を流した。
ハーフェズは1つ溜息を吐いて、放っておけ、と言った。
本気で逃げればこちらには追いつけっこないというのだ。
確かに、と私は頷き、その話はそれで沙汰やみになった。

その日は十分に休息し、次の日は早速問題の海域へと船を向ける。

順調な航海だった。
予想された海賊の襲撃もない。
イスパニアの輸送船が消息を絶った海域まで到着し、調査を行うが、やはり何の痕跡もなかった。

やはり、通常の難破だろう。

海賊が襲ったのであれば、お喋りの海賊共のことだ、必ず噂が聞こえてくる。
私はそう思い、調査を打ち切ることにした。

ここまでは、いつもの依頼と何の変わりもなかった。
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by Nijyuurou | 2008-01-11 23:45
1月7日、リスボン。

さて、私の一月の冒険の末、ようやく手に入った逸品だが……。

 これだ。
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 ………。

 笑ってはいけない。
  
 この熊の被り物は、好事家垂涎の品で、フルセット1000万一億ドゥカートはしようかという、それはそれは激しい被り物なのだ。
 勿論、頭だけではなく、フルセットある。 
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 発見してしまえば、後は運ぶだけ、なのだが……。

 ドゥルシネアがそっと自分の装備品にしようとしたり、また、ハーフェズが闇市場に流そうと企むため、被り物の搬送は非常に困難を極めた。

 が、何とかリスボンまで無事に到着。

 

 さて、この被り物、どうすると思う?
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by Nijyuurou | 2008-01-09 00:06

『一ヶ月の冒険』

1月6日、リスボン。

 ボヤボヤとしている間に、記録に大分穴が空き、新年になってしまった。

 だが………以前もこんな事を書いたが、けして、この間もさぼっていた訳ではない。
 聖ゲオルギウスの調査の後、私はしばらく紅海沿岸とインドを行ったり来たりする生活をしており、しかもその間の記録は、出来ることならこの一件にケリがつくまで、伏せておきたい話だったのである。

 発端は、ゲオルギウス調査の途上、ヴェネチアの私の屋敷に立ち寄った時のことだ。

 留守番をしていたロクサーヌが、私の顔を見るなり、約束を忘れてませんよね、と、そう言った。

 私はその時は完全にその「約束」のことなど頭から消えており、ロクサーヌがほら、と促すまですっかり忘れていたのである。
 
 私は焦った。

 約束の日まで、もうほとんど日が残っていない。
 私は顔色を変えて船に戻ると、針路をインドへと向けるように指示を出した。

 それからが大変だった。
 色々とある前提はほとんど出来て折らず、
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 遺跡の位置確認からしなくてはならなかったり…
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 ふと気が付くとインド海賊の復讐を受けていて、
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 思わず説明を求めてみたり………。
 はたまた、必死で発見ポイントまで行くも、
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 スキルが足らず、
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 不本意ながら本気を出す羽目になったり…

 ある時は、ヒトヅマ傭兵を頼んできたのは良いが、
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 とにかく食費がかさんだり………
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 そういう忙しい時に限って、クラーケンにちょっかいを掛けられたり…。
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 ともかく、ひどい航海だった。
 途中、本当に生態調査が行き詰まり、しばらくゴア北で修行をする羽目になったりもしたが、とにかく、
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 依頼の締めの盗賊共を得意のケンジュツでなぎ倒して、目的の品を手に入れることが出来た。
 正直、約束の時期は少々過ぎてしまっていたが……大きな問題がなかったのが幸いだ。

 そして、昨日、ようやく約束を果たすことが出来たのだが、それはまた明日のお話にしよう。

<ルール1『約束を守る』>
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by Nijyuurou | 2008-01-07 23:37