大航海時代online Boreasサーバー  マルコの航海日誌


by Nijyuurou
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『虜囚は石壁の中に』

 アレキサンドリアのブタ箱。
 
 湿気多し、臭い悪し。



 目の前で星が舞った。 

 また、私の頭が石壁に叩きつけられる。

 汚れの染みついた石の壁。 
 すえた臭い。
 薄汚い藁のベッド。

 なるほど、理想的なブタ箱というやつだ。


 私たちを取り囲んだ兵士から告げられたのは、なんと我々が「盗掘団」であるとの罪状だった。

 私は持てる限りの語彙を駆使して、何とか誤解を解こうとしたのだが、説得の甲斐は無く、案内されたのが、このブタ箱、と言うわけである。

 そして、今、私の頭は幾度となく薄汚れた石の壁にキスをしている。

 
 私は心の中で呟いた。

 OK、マルコお前はまだへこたれちゃいない。
 これだけ打ち据えられても、まだ心は折れていない。
 体だって頑健だ。

 ここらで一つ、目にものを見せてやらないか。
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by Nijyuurou | 2010-01-12 00:59 | 『愛は砂の彼方に』

『欲望は夜の影に』

 アレキサンドリア。
 
 晴天、西の風。

 件の学者は私たちの顔を見ると大きく手を広げ、笑顔で迎えてくれた。
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 何か成果があったと聞いたが、と尋ねると、
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 そういって本棚の方を指し示す。
 だいぶこの話に入れ込んでるんだな、と言うと、彼は少々照れくさそうに、伝説が史実かもしれないとすれば、誰だって胸が躍ります、と笑った。
 
 私は、お互いにな、と答えて、本棚の方に目をやった。
 そこには古代エジプト後、ギリシャ語、ヒッタイト語等々、様々な古代語の書かれたパピルスが納められれており、学者はその中の一枚を引っ張り出し、
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 私に示してみせる。
 ネブ・ケペル・ラー、というのは聞いたことの無い王の名だ。
 学者に聞いてみると、聞いたことの無い王です、この名前は創作伝承かもしれませんね、という。
 ここに来て『創作』はないだろう、と言い返すと、ともかく、アンケセナーメンの夫を捜す手助けにはなるはずですよ、と言う答えが返ってきた。

 スコール君は小さくため息をついて、これからどうするんですか、と言う。
 私は、さしあたってはカイロで調査をしてみよう、と答え、港へ歩き始めた。

 
 ところが意外なことに、出航所の役人のところに顔を見せると、役人が私のところに手紙を持ってきて
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 と、言う。
 ミミー嬢が顔を輝かせ、これで調査が進むでしょうか、と笑う。
 ハーフェズが、それを聞いて、やけにタイミングがよすぎて怖い気もするがな、と呟いた。

だが、いずれにしても、カイロに行ってみるしかない。
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by Nijyuurou | 2010-01-04 23:48