大航海時代online Boreasサーバー  マルコの航海日誌


by Nijyuurou
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『調べに魅せられて』

 ナポリ、晴天、微風。

 私は嫌な顔をした。

 嫌な顔をして、何処の馬鹿がこんな依頼を持ってきたんだ、と毒づいた。
 冒険者ギルドの斡旋人は、鼻で笑うと、まさか本当に伝説を信じてるわけじゃないだろうな、と呆れたようにいった。
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 あのナ、と私は言い返す。
 セイレーンというのは、本当にいるものだ、と私は思っている。
 ただの伝説、という向きもいるだろうが、船乗りならば必ず、海上に流れるあの美しくも奇妙な調べを聴いたことはあるだろう。
 大体、私はそういった『オカルト』の絡む依頼で何度も痛い目にあっているのだ。

 ・・・そこまで言うと、斡旋人は首を振って、そこまで言うなら、まあ別のやつに頼むとしようか、といった。
 
 そして、こう付け加えた。
 
 しかしマルコ、お前金無いんだろう。
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 私は憤慨し、馬鹿にするな、と怒りの声を上げた・・。
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# by Nijyuurou | 2009-11-11 00:19 | 依頼記録

『再びの帰還』

 しばらく東欧に旅をしていた。
 
 オランダ人の学者とともにトランシルヴァニアである伝承の調査をしていたのである。

 あの忌まわしい出来事については、いずれ書き記す日が来るかもしれないが、今は詳しく述べない。

 ともかく、2ヶ月ほど海から離れて生活する羽目になったが、ようやく戻ってくることができた。

・・・最も、不精な私が記録をつけるのはそれ以上前の話になる、が。


 ああ・・・・反省はしている。

  
 復帰直後、いつものジェノヴァの交易所に顔を出し、いつものように交易所の親父のそばに座って品物をさばいていた。

 親父からは、また面倒なのが戻ってきたとか、ニンニクくさいとか、温かい言葉をいただいたが、当然私が屈するわけも無く、また、いつもの無免許交易所というわけである。

 すると、歳の頃なら14~5歳の少女がやってきて、
 
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並べた商品をひとしきり見ると、真珠をすべて買い取ると言って、さらに

タニア・ティータ>問題は出所・・・でしたっけ?w
 
 そういって、いたずらっぽく笑った。
 ここしばらく密輸も休業していた私は、開店早々相手からきめ台詞を言われて少々狼狽し、

マルコ>・・・・お客さん、困りますよ。その辺突っ込んじゃ・・・

 と頭を掻くと、少女は
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さらっと言った。

 私は呻いた。

 最近記録の更新をまったくしていないのは、歴然である。

 私は思わずヘドモドとわけのわからないことを言い、彼女は
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 と笑顔で言って去っていた。

 隣で見ていたロクサーヌが、だからコツコツ仕事をしたほうがいい、といったんです、とため息をついた。

 言われなくても、そんなことはわかっている。
 
 人類がエデンの園を終われてこの方、わかっちゃいるけどやめられない、というのは人が生まれ持った業に違いない、と思う。

 とはいえ、呼んでくれている人がいるのは励みになることだ。

 少しずつとはいえ、私の航海が続く限り、記録は残していくつもりだ。
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# by Nijyuurou | 2009-11-01 19:06
リスボン。

 晴天、微風。

 私はこう見えても着るものには気を遣う達だ。

 そんな私が良く着ているのが、
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 このパイレーツシャツ。
 どこにでもあるシャツだが、すぐに装備を痛めてしまう冒険家にとって、その「どこにでもある」というのが、大変魅力的な性能だ。
 その上、デザインもシンプルで、美しい。
 そう言うわけで、私の一番のお気に入りの装備であった。

 だが、最近、新米の航海者達の間で、セイラーズシャツ、と言う服が流行し始めた。
 
 この服、いろいろと手に入れるのに手続きがいるのだが、私はなんとかこの服を手に入れることが出来たのである。
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 デザインはシンプルで、しかもこれが大変頑丈な作りであることから、私は大変気に入った。
 
 早速着替えると、嬉々として着替えていたのだが………。

 とんでもないことを言う奴が現れた。
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 私は猛烈に腹を立て、
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 と、抗議した。

 したのだが………。
 
 そう、すっかり忘れていた。

この男。
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# by Nijyuurou | 2009-06-02 01:01

『指輪』

リスボン。

曇天、微風。


 幼なじみがどういう人生を送ったのか…それが知りたいのです、と、中年に入りかけたその商人は溜息混じりに言った。

 …幼なじみというのは没落仕掛けた名門、アルマ伯の令嬢。
 その商人は、父親がアルマ伯の所に出入りしていた関係で、アルマ伯の娘とは幼い時からの付き合いだった。
 だが、今からもう10年も前に彼女はフランスへと嫁いでいった。
 いわゆる、政略結婚であったという…。
 だが、つい先日、その幼なじみが死んだ、と言う噂が商人の耳へと入ってきた。

 それが、今回の私の「飯の種」と言うやつだ。

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 まだ独り身だと言うその商人に、もしかして彼女のことをずっと思っていらっしゃったのですか、と、ロクサーヌが神妙な面持ちで言った。

 商人は、いいえ、まさか、と首を振った。
 それなら、どうしていまになって、と、ロクサーヌが続ける。
 けじめのようなものです、と歯切れ悪く、商人は答えた。
 そして、少し寂しそうに、元より身分違いの話ですからね、と笑った。
 若い頃は美形で通っただろう、その男は、それ故に逆に疲れ果てて見える。
 私は小さく頷くと、前金を掴んで、立ち上がった。

 たとえ、どんな話であっても、私にとっては、大事な仕事である。

 恋物語であれ、宝物探しであれ、金になる仕事なら何でもするのが、私のやり方だ。

 と…戸口に向かう私とロクサーヌの背中に、商人が、一つお願いがあります、と声を掛けてきた。

 振り返った私達に商人は、分かれ際に彼女に贈った指輪…その指輪がどこにあるのか…それを確かめて欲しいのです、と、そう言った。

 私は頷いた。

以後、クエスト内容を含む。注意。
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# by Nijyuurou | 2009-05-28 00:15

『夢の架け橋』

アレキサンドリア。

 晴天、西の風。
  
  ぽっけ、と言う古い馴染みの女性がいる。

  彼女はしばしの間、海を離れていたのだが、再びヴェネチアを出航した、と言う噂を聞いていた。


  
  先日、そのぽっけ嬢ご一行と共に沈没船の引き上げに行ってきたのだが、
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  まず、それについては、彼女の記録を見て貰いたい。 
  
 
  それよりも、久しぶりに見る彼女の船はなんとヴェネチア船籍ではなくなっていた。
  

  オスマントルコに亡命していたのだ。


  とはいえ、私も名ばかりのヴェネチア人の密輸商。
  裏切り者……などと言う気は毛頭無く、ただ純粋に、何故亡命したのか、と聞いてみた。

  彼女は、遠い目をして、こういった。
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  この、ミーハーめ、等と内心思っていた私は、正直恥じた。
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  長く続いていた、ヴェネチアとオスマンの確執に、裏切り者の汚名を受けてまで終止符と打つというのか、と。

  私は静かな感動を胸に頷くと、そうか、応援してるぜ、と微笑んだ。

  彼女は太い笑みを見せた。
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  <ルール:女の遠い目にだまされるな>

  

  
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# by Nijyuurou | 2009-03-14 21:55