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大航海時代online Boreasサーバー  マルコの航海日誌


by Nijyuurou
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『ある日の密輸商』

 8月8日、カリカット。

 自らを定義する言葉というのは誰でも持っているものだ。

 曰く、私は冒険者…。
 曰く、俺は軍人…。

 私にとって、私を定義する言葉は『密輸商』である。

 私の名はマルコ、ジェノヴァの密輸商人…というやつである。

 学者をしたり、冒険をしたりしているが、根っこの部分は密輸商なのだ。

 たとえゴア北で発掘中であっても、それを忘れたことはない…むしろ、掘り出すものが多い分、普段よりよけいに商売をしている気はする。
『ある日の密輸商』_c0124516_2295038.jpg

 カリカットでの定位置はここ。
 交易所徒弟のところにやってくる商人達に、発掘した銀細工等をギルドの価格よりいくらか安く売り捌くのが、私のやり方だ。
 無論、徒弟にはいくらか掴ませてある…。
 徒弟がこちらを向いて、俺の商売を見咎めることはないという寸法だ。
 
 また、ある時は…
『ある日の密輸商』_c0124516_22101085.jpg

 流しの彫刻家として、石像を売りさばいたりもしている。
 無論、私は彫刻など出来ない。
 カリカット北の湿地で掘り出したものだ。

 時折、目ざとい客がいて、
『ある日の密輸商』_c0124516_22102848.jpg

 等と突っ込んでくることもある……さすがに、インドを本拠地としているだけあって、彼女はよく見ている。

 が。
『ある日の密輸商』_c0124516_22104141.jpg
     
 最後にはご購入いただいた。
 毎度あり、である。
 無論、品物自体はしっかりしている。
 値段も格安だ。
 その辺だけきっちりしとけば、後々問題になることは少ない。
 出所は胡乱かもしれないが、
『ある日の密輸商』_c0124516_22121389.jpg

 そう、「ほりました。」だ。
 密輸商でも、一応商人である。
『ある日の密輸商』_c0124516_2212295.jpg
   
 あくまでも偽りのない商売を。
『ある日の密輸商』_c0124516_22124181.jpg

 その辺は、方便というやつだ。
『ある日の密輸商』_c0124516_22131098.jpg


 …思えば、こんな生活をするようになったのは、商人ギルド長の横面をはり倒したのが原因なのだが…。
 
 住めば都というやつで、今はこの生活がそれなりに気に入っている。
 何より、自由でいい。
 
 私が自由にならないのは、交易所で取引が出来ないと言うことだけだ。


<ルール37『自由を商品にしないこと』>

 追伸。
『ある日の密輸商』_c0124516_22132481.jpg

 ようやく開錠の修行が一段落ついた。
 
 いったんヨーロッパへ………それから、今後の計画を練ろうと思う。
 
 だが、まずは、カリブでバカンスだ。
by Nijyuurou | 2007-08-10 22:15