大航海時代online Boreasサーバー  マルコの航海日誌


by Nijyuurou
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『霧の街の女王』

 前略、御母様。
 そちらはお変わりないでしょうか。

 私は、いつも通り、元気にしています。

先日書きましたように、今はロンドンです。
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 ロンドンは大きな街なのですが、不思議と静かな感じの街です。
 
 他の国の首都がどちらかというと明るい(ヴェネツィアのあの独特の空気は別として)、にぎやかな都市なのに比べ、ロンドンは本当に静かな街なのです。
 
 街の人の数は少なくないのですが、歩く人々は皆何となく無口で、急ぎ足の様な感じがします。
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 しかも、街がテムズ川の河口に位置しているためか、うっすらと立ちこめた霧が街を包み込む日も多く、それがまた、この街を静かにしている原因なのかもしれません。
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 とは言っても、この国はヴェネチア共和国のように退廃と諦観のなかで斜陽の時を迎えようとしている国ではありません。
 このイングランドは古くローマ…ブリタニアと呼ばれていたころから、十字軍リチャード獅子心王の頃を歴て、百年戦争、薔薇戦争と、近隣諸国…特にフランスとの激しい戦いをものともせず栄えてきた国。
 戦上手のお国柄…常に前進を続ける国なのです。
 国と国との戦いが、海を中心としたものとなりつつある今も、それは変わりません。
 
 確かに、航海技術や航路確立の分野においてはポルトガルに二歩も三歩も先んじられていますし、イスパニアほど強力に制海権を維持している訳ではありません。
 しかし、それでもこの国は着実に力をつけ、新大陸の北側部分に植民地を建設したり、北回り航路の探検などに積極的に挑み、成果を上げているのです。
 特に、海軍については格別に力を注いでいるようで、今やこの国の海軍は、イスパニアのあの無敵艦隊を越えるものではないかという意見もあるようです。

 もしかすると、いずれイスパニアとイギリスの艦隊が正面から戦い雌雄を決する日が来るかもしれません。
 ひょっとすると、今度はイングランドが七つの海の覇者となるかもしれないのです。


 …さて、面白いのは、今この国を引っ張り、強国へと導いている、その先導者です。

 何と、この国の今の国王は、女王様だというのです。

 エリザベス陛下と言うその女王様は物凄い辣腕で、諸国を相手に渡り合っており、『良き女王エリザベス』とまで言われていいます。
 陛下は、若い頃大変苦労されたそうで、御母様は父親…先の国王ヘンリー8世陛下に処刑され、ご自身もお姉様に当たるかの『血まみれメアリー』によってロンドン塔に幽閉され、不安な日々を過ごされたこともあるそうです。
 そういう方だからこそ、けして大国とは言えないこのイングランドを率いて、強大な諸国と戦っていけるのかもしれません。

 強力な指導者と、強力な海軍力を持つ、イングランド。
 薄く垂れ込める霧の向こう、この国はどこを目指しているのでしょうか。
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 商人としては、どちらが勝者となるか良く見極めて、損を出さないよう、上手く立ち回るべきでしょう。

 時代の波に、私の船が飲まれてしまわないように。
 
 …ともかく、一日も早く、立派な商人になれるように頑張っています。
 辛いこともありますが、私は元気です。
 心配しないでください。

 かしこ。
                    
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by Nijyuurou | 2008-03-22 02:00